代表ごあいさつ
当社は創業(1868年)以来、幾多も変遷を続ける経済情勢の中で、多彩な経過を辿って発展して参りました。
創業精神のもとに、数々の自主技術の開発に力を注ぎ、お客様に喜ばれる阿波スピンドルの製品をお届けする為に不断の努力を続け、今日を迎えるに至りました。これもひとえにユーザーの皆様、仕入れ先の皆様、また多くの地域社会の皆様のご支援とご指導の賜物であると感謝致しております。
私共は常に会社が生き続ける事を基本とし、愚直に、まじめに、情熱を持って取り組むことを経営哲学として引き継いで参りました。また、企業にとって『人』は最も重要な資産であり、「人間尊重と品格の育成」を実践して参りました。
若さ、情熱をベースにして、人を活かす企業になることを永遠の課題とし、一人ひとりの能力を活かし未来を創造する企業として努力して参ります。
代表取締役 木村 雅彦
創業の精神・理念
創業の精神
- いつも一歩先を見据えた糸づくりの技術で、お客様のご要望にお応えしたい。
- どこにも負けない、こだわりの技術と高品質の商品で、産業の発展に貢献したい。
- 地元の皆様あっての「阿波スピンドル」という気持ちで、地域社会に貢献したい。
- 働きがいと生きがいがあり、家族的な温かみのある会社をつくりたい。
- お客様・社員・お取引先みんなが幸せで、ともに喜びを分かち合える会社にしたい。
経営理念
私たちの使命
私たちは、スピンドル製造を通して培ったコア技術で、高付加価値の機械部品及びユニット製品を製造・販売することにより、社会に貢献します。
私たちの目標
私たちは、地域社会に貢献し、お客様満足度・社員満足度を向上させ、豊かで信頼されるオンリーワン企業を目指します。
行動指針
- 私たちは、お客様の視点に立って行動し、一歩先を行く提案をしていきます。
- 私たちは、現状に満足せず、常に問題意識を持ち、改善改革に取り組みます。
- 私たちは、お客様に感謝し、品性の向上に努め、より高品質なサービスを提供します。
- 私たちは、社会的常識・良識・倫理観をもって、法令・業法を遵守します。
- 会社は、社員の働きがい・やりがいの実現に向け、一人一人が活躍できる場と教育の場を提供し、人の成長と、夢の実現を支援します。
会社概要
社名 | 阿波スピンドル株式会社 | ||||||||
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本社所在地 | 徳島県吉野川市山川町天神80番地 | ||||||||
資本金 | 4,800万円 | ||||||||
創立 | 明治元年(1868年) | ||||||||
従業員数 | 81名 | ||||||||
主要取引銀行 | 四国銀行山川支店 阿波銀行山川支店 |
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事業内容 | 繊維機械部品の製造、販売及び輸出梱包 | ||||||||
事業所 | 本社工場 〒779-3402 徳島県吉野川市山川町天神80番地 MAP TEL 0883-42-4121(代)/FAX 0883-42-4125 北陸サービスステーション 〒910-0374 福井県坂井市丸岡町北横地46-4-2 MAP TEL 0776-67-3900(代)/FAX 0776-67-3939 |
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役員 |
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事業ネットワーク
当社は、お客様に安心して商品をお使い頂くために、サービスステーションを日本・インドネシアに開設しております。
さらに、日本に35社・アジア地域に20社、アメリカ地域に3社、ヨーロッパ地域に3社、合わせて26社のビジネスパートナーと共に、日本はもとより世界の繊維メーカーや機械メーカーのお客様に、より身近できめ細やかなアフターサービスを提供しています。
更に今後は、中東、アフリカ地域へも販売サービス網の拡大を計ります。
沿革
明治元年(1868) | 木村正平商店として、スピンドルの製作を事業化する |
大正8年(1919) | 阿波ツム製作所と改名 |
昭和2年(1927) | 工場を拡張し全国規模に販売拡張する |
昭和18年(1943) | 四国機械工業有限会社設立 社長木村清二就任 |
昭和22年(1947) | 資本金195,000円にて木村産業株式会社とし組織変更する スピンドルおよび農機具を製作 |
昭和29年(1954) | 阿波スピンドル株式会社と社名変更 スピンドル製作を専門とする |
昭和35年(1960) | 光洋精工株式会社の依頼によりベアリング製造部門を新設、 光洋精工協力工場となる |
昭和42年(1967) | 瀬詰工場新築落成(延面積2,250㎡) |
昭和43年(1968) | 本社工場新築落成(延面積1,700㎡) |
昭和44年(1969) | 輸出貢献企業として通産大臣より表彰される |
昭和46年(1971) | 厚生会館新築落成(延面積400㎡) |
昭和47年(1972) | 本社工場鉄筋3階建新築落成(延面積1,100㎡) |
昭和48年(1973) | HWA SUNG TRADING CO.,を韓国にサービスステーションとして設立 |
昭和49年(1974) | 資本金を4,800万円に増資する |
昭和50年(1975) | ドイツKugelfischer Georg Schafer&Co.,(FAG)の日本、韓国地区サービスステーション として契約する |
昭和53年(1978) | AWA ASIA COMPANYを香港に設立 |
昭和54年(1979) | 木村 悟 社長就任 |
昭和55年(1980) | 本社事務所新築落成(延面積400㎡) |
昭和56年(1981) | 福井市に北陸サービスステーション開設 |
昭和60年(1985) | アメリカSTI社より技術導入、ダイヤモンドプラス事業部を開設 |
昭和63年(1988) | 工場新築落成(建築面積820㎡) |
平成3年(1991) | 瀬詰工場増築(延面積1,000㎡) |
平成4年(1992) | 北陸サービスステーション新築落成(延面積780㎡) |
平成5年(1993) | 本社厚生会館増築 精機事業部工場新築落成(延面積2,000㎡) 瀬詰工場増築 本社管理棟増築 |
平成6年(1994) | 中国深圳南華精機製品有限公司へ仮撚機部品の委託加工を開始 |
平成11年(1999) | トライウォール事業部を開設 |
平成12年(2000) |
スピンテクス大阪営業所を開設 |
平成15年(2003) | 木村雅彦 代表取締役就任 |
平成16年(2004) | インドネシアサービスステーションを設立 ISO9001認証取得 |
平成17年(2005) | 「中小企業研究センター賞」受賞 ”セラミックス エアーノズルの開発” 木村悟会長 旭日雙光賞 授与 「中小企業振興功労」および「繊維産業発展への功労」 |
平成18年(2006) | 「明日の日本を支える元気なもの作り中小企業300社」認定(経済産業省) ISO14001認証取得 |
平成20年(2008) | 創業140年を機に新たなる挑戦を開始し、第2の創業を目指す |
平成21年(2009) |
OHSAS18001認証取得 |
平成24年(2012) | 日本品質奨励賞 受賞(一般財団法人日本科学技術連盟) |
平成26年(2014) | 全国商工会連合会会長賞 受賞 |
平成30年(2018) | 創業150周年を迎える |
令和2年(2020) | ISO45001認証取得 |
技術の変遷
2018年(平成30年)、阿波スピンドル株式会社は創業150周年を迎えました。
ものづくりに込めた当社の想いを、当社のルーツ・歴史とともにご紹介します。
阿波スピンドルのルーツ
当社阿波スピンドルのルーツは、江戸時代初期の1600年代後半、創業家である木村家の初代が天然繊維の麻糸や絹糸に撚(よ)りをかける糸車に使う 「錘(ツム)」(スピンドル)の製作を始めたことにあります。
錘(ツム)の製作から機械化へ
初代が始めた錘づくりは、後の代へと引き継がれる中で積極的に新しい加工技術を取り入れて進化を続けて参りました。 浸炭焼入れ技術の導入によって 「曲がらず、傷つかず、摩耗しない」高品質の錘となり、大型のるつぼの製作による画期的な大量生産体制の確立にも至りました。1912年(大正元年)には電力の供給が始まり、当社も率先して機械化を実施し、さらに生産性を革新しました。
こうした新たな技術の導入に対する意欲的な姿勢は、現代まで絶やすことなく受け継いでおります。
昭和の時代
昭和の時代に入ってからは相次ぐ戦争の開始によって全国的に平和産業を続けることが出来なくなり、当社もスピンドルの製造を一時中断せざるを得なくなりました。しかしながら苦難の時代を乗り越え、1949年(昭和24年)頃からはスピンドルの生産を再開し、1954年(昭和29年)には社名を現在の「阿波スピンドル株式会社」に改名し、スピンドル製作を専門とするようになりました。
インタレスノズルの販売開始
1976年(昭和51年)には、 英国コートルズ社とライセンス契約を締結し、合成繊維を作る加工部品であるインタレスノズルの販売を開始しました。1978年(昭和53年)には、香港にAWA ASIA COMPANYを設立し、この時期に世界各国へと販売網を広げ、世界22ヶ国のお客様との取引が始まりました。
品質向上への取り組み
国際的な信用を獲得する為に2004年(平成16年)からは 「ISO9001」(品質マネジメントシステム)、2006年(平成18年)には 「ISO14001」(環境マネジメントシステム)の認証も取得し、続いて2009年(平成21年)には 「OHSAS18001」(労働安全衛生マネジメントシステム)を、2020年(令和2年)には ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)の認証も取得しております。
こうした品質への高い信頼性と環境と安全に配慮した取り組みが認められ、錘に始まった「曲がらず、傷つかず、摩耗しない」高精度の回転軸加工技術は、繊維産業に留まらず 工作機械や検査装置など他分野への躍進にも繋がっております。
創業200周年に向けて
これらスピンドル製造で培った回転軸加工技術を提供すると共に、近年では セラミック・エアー・ノズルや、梱包資材の製造・販売にも注力しており、 世界中で高い評価を頂いております。来る創業200周年に向け、阿波スピンドルは絶えず革新し続けて参ります。
受賞歴
2017年
2014年
2013年
2012年
2010年
2006年
2004年
品質・環境・労働安全衛生の取組み
当社では、以下の3つのマネージメントシステムを物造りのルールとして、積極的な取組みをし、社会の一員として重大な責任を持って継続的改善をおこないます。
認証取得
ISO9001認証(品質マネジメントシステム)
2004年にISO9001認証(品質マネジメントシステム)を取得いたしました。
国内はもとより世界の御客様のご要望にお応えするために、社内品質基準を国際標準品質に統一し、安全で安心できる商品をお客様に提供しています。
ISO14001認証 (環境マネジメントシステム)
2006年にISO14001認証(環境マネジメントシステム)を取得し、環境活動、省エネルギー、資源の有効利用を図るために廃棄物の削減・リサイクルを推進しております。
さらに、環境対策品の開発・販売することをテーマにし、環境負荷低減商品を販売しCO2削減を行っています。
ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)
2009年にOHSAS18001認証(労働安全衛生マネジメントシステム)を取得し、OHSAS18001からISO45001へ移行後、2020年にISO45001を認証取得致しました。
従業員の安全衛生環境を継続的に改善するだけでなく、地域の安全衛生の向上にも努めております。
品質環境改善の取り組み
品質環境改善パトロールやQCサークル活動など、品質向上を目指しています。
品質環境改善パトロール
QCサークル活動
社員教育訓練・研修
ISOプロジェクト委員会指導のもと、ISO基礎知識社員研修や、品質相談会などを行っています。