新事業ご紹介

ワーク内壁の傷やバリの有無を自動検出可能な検査装置を開発

当社は、創業から150年以上の歴史があり、スピンドル製造を通して培ったコア技術を活かし、繊維機械向けのスピンドルを始めとして、小型の精密加工部品、工作機械向けのスピンドルなど、新たな分野への展開を進めて参りました。

近年では、機器メーカーとのタイアップにより、当社のモータースピンドルを用いて赤色半導体レーザーをワーク内壁に照射する事でワーク内壁の傷やバリの有無を自動検出する、量産現場で活用可能な検査装置の販売をさせて頂いております。

当社の検査装置のメリット

  • 検査工程の自動化により、検査コストが削減出来ます。
  • 不良品の流出を防止出来ます。
  • トレーサビリティが向上します。
  • 検査品質の個人差を解消出来ます。

 

 

特徴

  • 非破壊、非接触で、目視では行き届かない箇所の検査が出来ます。
  • 欠陥の判定基準を設定する事で、OK/NG判定を自動化できます。

 

 

検査対象部品

バルブボディ、マスターシリンダー、シリンダーブロック、スリーブ、ミッションケース、インバーターケース、コンバータケース、ハウジング、ピストンなど

 

 

対象箇所

内径表面、ネジ穴など

 

 

欠陥種類

巣穴、傷、バリ、欠け、切粉、切削痕、びびり、剥離、打痕、未加工など

 

 

対象材質

アルミニウム、ステンレス、鉄、銅、チタン、セラミック、樹脂、プラスチックなど

 

欠陥検出したいサンプルワークをご準備頂ければ、サンプルテストは無償で対応させて頂きます。穴ライザーで欠陥検出が可能かサンプルテストを実施し、結果を報告書にまとめて提出させて頂きます。お気軽にお問合せください。

 

今後の展開

従来は穴の傷などの欠陥検査のみでしたが、現在は欠陥検査に加え、内径、真円度を同時測定出来る検査測定装置も販売しております。
また、ベアリングの鋼球などの外径の傷を自動検査する「球体検査装置」も開発致しました。今後も新たな用途、要素に対しての技術革新を進めて参ります。

オーダーメイド

スピンドル製造を通して研鑽を重ねた 回転軸加工のノウハウにより、 高いコストメリットを提供致します。工作機械部品では 30%ものコストダウンと品質向上を両立した実績がございます。材料調達から熱処理、表面処理に至るまで幅広い協力工場ネットワークを保有しております。これまで複数のお取引先とのやり取りに御手間がかかっていた部品加工も、当社に一任頂ければ 一貫生産にて対応させて頂きます。

軸加工のみならず、角物加工、板金部品なども多数実績がございます。あらゆる加工内容を真摯に検討させて頂きます。
図面、現物、使用方法とサイズ感だけでも、ご依頼の方法は問いません。
強度を高めたい、錆に強くしたい、樹脂やゴムなど、素材から表面処理まで含めて柔軟に対応させて頂きます。

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当社の強み・技術力

3つの世界一を達成

当社は、製品の性能を最大限に引き出すため、素材選定には一切妥協致しません。
素材を選び抜くところから始まり、商品が完成するまでの一貫したトータル設計を強みとしています。
お客様へ高品質・高性能な製品をお届けすることをモットーに技術革新を図り、他社にはマネ出来ない精度にこだわった「製品づくり」に挑戦し続けています。その結果、これまでの製品の生産力で3つの世界一を達成しています。

東南アジアでの輸出を強化しシェア世界一を達成

1955年当時、撚糸の主流だった「イタリー式撚糸スピンドル」で東南アジア市場において販売数シェア世界一に。

スピンドル生産量 世界No.1

スピンドル1回転で糸が2回撚れる「ダブルツイスタースピンドル」を開発(1965年)。
1995年にはアジア市場に於いて世界一を達成。

ウォータージェットノズルで販売数世界一に

水で糸を飛ばし、高速で布を織る新発想の「ウォータージェットノズル」の開発に成功(1980年)。
技術開発によりさらに高速化し、ノズルでは中国および東南アジア市場に於いて販売を伸ばしシェア世界一を達成(2004年)。

 

技術革新で築かれた最先端のコア技術

当社の技術革新の歴史は、1820年に導入した浸炭焼入れ技術から始まっています。
高周波焼入れ技術、安定した回転を生むための高精度な加工技術や、アンバランス修正技術の開発により、現在では毎分100万回転する「世界一高速で回転する仮撚りスピンドル」の生産技術を確定しています。

高周波焼入れ技術
当社はお客様のご要望にお応えするために、他社に先駆けてスピンドルの内部に靭性(しなり)を残したまま、表面の硬度を上げると言う高周波焼入れ技術を導入致しました。
昭和50年代には当時の日本刀熱処理技術の第一人者より熱処理技術を継承し、進化させ、より粘り強く、しかも硬くて衝撃にも強いスピンドルに必要な性能を引き出す事ができました。
複雑な段付き形状でも焼き割れのリスクを考慮した硬化処理を可能とする点が当社の強みです。直径ではφ6~φ40mm程度、全長最大1000mm程度で特に多くの加工実績がありますが、対応可能な範囲はこの限りではありません。
研削技術
焼入れしたスピンドルは研削して仕上げますが、直径が20mmで長さが1000mmの細くて長いスピンドルを研削するのは非常に難しい加工になります。
当社では長年のスピンドル製造を通して、研削加工による加工圧力だけでも容易く変形してしまうスピンドルに対し、曲がりを抑え込んで加工するノウハウを培ってきました。加工曲りの発生しやすい形状や研削箇所が複数ある段付き形状、テーパー部やメッキ部を含んだ研削加工を得意としております。
研削技術
バランス修正(回転試験)
当社ではスピンドルのアンバランスを1個ずつ精密に測定した上で修正することにより、超高速で安定して回転するスピンドルの製造技術を確立しています。また、繊維機械メーカーもこのスピンドルを使用して高品質の糸をより効率的に生産する機械を開発し、最高回転数が毎分100万回転するスピンドルの開発に成功しました。
最終試験であるスピンドルの回転試験は、当社が独自で開発した検査装置と方法でアンバランス修正を行い、より精度の高い品質保証を可能にしています。
高精度のバランス修正技術が高く評価され、当社のスピンドルが検査装置のプローブに採用されている実績もございます。
穴あけ技術
スピンドル内部に穴を貫通させ、高速で回転させるためには、穴の曲がりや外周との偏肉など振れの原因となる要素を取り除かなければなりません。
当社は最大1000mmにわたる長尺穴あけ加工が可能です。さらに内径に対して外径の同軸度を限りなくゼロに近づける技術を確立しています。内径に繊維を通過させるスピンドルに始まった穴あけ技術ですが、昨今では中空かつ薄肉ながら高速回転する工作機械部品の実現に繋がっております。
 
穴あけ技術

繊維業界をルーツとする当社ですが、工作機械や検査機、医療関係といった異業種への挑戦を推し進めて参りました。これからも様々な業界のお客様に当社独自の強みを活かした付加価値をご提案させて頂きます。